梅雨も明け、猛暑が続く毎日ですが、皆様お元気にお過ごしでしょうか。
先日、イギリス・チェスターで開催されたCMC会議にオブザーバーとして参加してきました。オブザーバーのため会議で発言する立場ではありませんでしたが、旧知の製品安全技術者の先輩方と話をする機会が
ありました。今回は、その際に感じたことを少しご紹介したいと思います。
現在、世界各国では多くの国内認証機関(NCB)がIECEEに認められ、製品の認証や評価業務を行っています。一方、現行のIECEEルールでは、一つの製品カテゴリについてCB試験所(CBTL)は一つのNCBの管理下にしか所属できません。今回の会議では、このルールの見直しを望む声が以前より強まっているという印象を受けました。その背景には、組織の規模と製品安全評価・認証技術の水準が必ずしも一致しないという現状があるのかもしれません。製品安全評価・認証技術の高いNCBのCBTLとして活動したいと考える試験所は、多くの国に存在するようでした。また、CBレポートに不適合の指摘がないことだけをもって「安全な製品である」と判断することには慎重であるべきだ、という考え方を持つ製品安全技術者も増えてきているように感じます。このような傾向は、最近のAIによる回答にも共通する面があるように思います。
昨年半ば以降、AI技術の進歩が大きく報じられるようになり、私自身もちょっとした疑問はAIに尋ねる機会が増えました。そして昨年11月には、DX推進の一環として、業務上の不明点や疑問はまず有料版AIに相談するという方針を示しました。しかし、回答の誤りや期待した内容が得られないことへの不安に加え、機密情報が外部に漏れるのではないかという懸念もあり、社内ではAI活用に慎重な意見が少なくありませんでした。そのため、AIの活用は当初期待したほどには進んでいません。一方で、私はAI技術の発展に大きな可能性を感じていました。また、ChatGPTやGeminiとの対話を重ねることで、より目的に合った回答を得られるようになることも実感しました。その結果、現在では毎日2~3時間ほどAIを利用しています。
最近は、AIについて「機密情報が漏れる」といった否定的な意見を耳にする機会が増えています。そこで、その課題をどのように解決できるのかをAIにも尋ねてみました。以前から書籍などでも紹介されていた方法ではありますが、Mac M5 Max(GPU メモリ128GB 構成)とLM Studioを利用し、ローカル環境でAIを運用すれば、機密情報を外部へ送信せずに活用できることを知りました。その値段の高さに一瞬ためらいながらも導入した結果、LM Studioの使用感は期待以上でした。当社を創業した頃から抱いていた「自分の知識や経験をサーバーの中に残したい」という夢に、大きく近づいたと感じています。今後は、AIが扱いやすい文書形式での情報管理や社内ルールの整備を進めながら、私が培ってきた知識や経験、そして製品安全に対する考え方や歴史観を次世代の製品安全技術者に伝えていきたいと強く感じています。
最後に、最近も大企業におけるマルウェア被害や情報漏えい事故が報告されています。経営的な余裕が生まれた際には、社内システムは外部ネットワークから完全に分離し、社内専用回線で運用するとともに、インターネット接続は別のPCで行う構成も、有効なセキュリティ対策の一つではないかと考えています。
今年は例年以上に気温の高い日が続いています。趣味で養蜂している日本ミツバチにとっても大変厳しい環境であり、特に夕方の西日により巣箱内の温度が上昇するため、その対策に苦労しています。

