能登半島地震で始まった2024年ですが、早くも3か月が経とうとしています。少しバブル気味の株価の上昇や円のドルに対しての安さは、一部の企業にとってはよいのでしょう。ただ、コロナ禍による消費の落ち込みの影響などで売り上げの良くない企業なども少なくありません。特に街を歩くと店じまいしている商店の多さに驚きます。政治の方も、国内経済にもっと目を向けていただきたいと思う最近です。

長岡科学技術大学の社会人向け修士課程のシステム安全科を卒業してまもなく1年を迎えます。
卒業報告も兼ねて多くのお客様を訪問しましたが、“濱口君、いま話してくれていることと実際のコスモスさんの見積もりや納期が違っており、不満がありますよ”といったような話をされるお客様が多くおられました。学業に励む一方で、実務については社員に任せっぱなしの面があったことを深く反省しています。“お客様目線の営業でなくなってきていますよ”との言葉は、私にとっては厳しくもありがたい指摘です。
コスモスの創業時に、価格は絶対にエーペックス社の半額以上にしない、納期は絶対に負けないように 24時間動いてでもお客様の要望に応えていくことをモットーにしてきたつもりでしたが、実際は違っていたことに気づきました。お客様の要望に素直に対応してきたからこそ、37年間企業として成長できたと理解しています。ここで社員全員が反省し、初心に戻り、企業として創立40年を迎えたいと思います。長岡科技大で教えられたいろいろな学科の中でも、技術者倫理感、正しい企業倫理感を持ち、お客様に信頼され、次回もお願いしますと指名されて業務のリピートをいただける社内文化の構築に向け、弊社の品質システムの再構築を始めたいと思います。
その開始にあたり、新しい品質システムとして、長岡科学技術大学教授の梅崎先生が唱えておられた“EBS(Evidence Based Safety)”を基に Original Evidence Based Safety System(先月号参照)を導入する一方で、ISO/IEC 17025、ISO/IEC 17065 にも確実に適合させて行く所存です。その中で、組織のセキュリティマネジメント規格である ISO/IEC 27001 及び ISO 15001 にも合わせていきたいと思います。
Original(原紙)に重点を置くと、業務依頼書などについて印を押された原紙の送付など、お客様には少しご負担をおかけすることになりますが、言った、言わない、見た、見せていただいていないなどの、不毛な議論をなくすためにも必要と考えています。
ISO 31000 に基づき弊社の組織を分析すると、いろいろな面でお客様にご迷惑をおかけした原因が少し見えてきました。ISO 31000 に説明されている企業文化も組織の中の大きなリスクとして、重要なリスク分析の対象になっています。
創業37年の今、経営者としてやってこれたことに少し有頂天になっていたと思います。社是、宣言(コミットメント)、品質方針なども、各監督署庁のご指摘を受けなくても良いように、事前に何度も監督署庁に通ってご指導を仰ぎたいと思います。
長岡科学技術大学でいろいろと教えていただいたことを活かし、“我が国の最初の民間第三者検査機構”と評価していただけるようにコスモスの品質システムを改良していきますので、ご支援、ご鞭撻を伏してお願い申し上げます。