風にそよぐ若葉がまぶしく、初夏の訪れを肌に感じる季節となりました。皆様におかれましては、ますますご清祥のこととお慶び申し上げます。
さて、今月は「技術者倫理」について、改めて考えていることをお伝えしたいと思います。先日、関係機関の方々と意見交換を行う機会があり、その中で私は製品安全認証に関する環境が大きく変化している今だからこそ、「技術者倫理」という基本に立ち返ることが一層重要になるという認識を改めて持ちました。とりわけ、判断のスピードがこれまで以上に求められる一方で、その妥当性をどのように担保するかが問われる場面が増えていると感じています。技術がいかに進化し、社会構造が変わろうとも、製品の安全と信頼を担保するのは、最後は技術者一人ひとりの誠実な判断に他なりません。倫理観を土台に据えた確かな技術力こそが、これからの時代、お客様に提供できる最大の価値であると確信しております。
AIの進化により、私たちの業務の進め方は大きく変わりつつあります。ChatGPT やGemini といった生成AIの台頭は、もはや一過性のブームではなく、実務における強力なパートナーとなりました。当社においても、これらAIツールを積極的に併用し、業務の大幅な効率化を目指しています。情報の整理やドラフト作成、多角的な視点の検証にAIを組み込むことで、私たちはより本質的、かつ創造的な「思考」に時間を割くことが可能になります。私自身、最新のMacを導入し、ローカル環境での「パーソナルLLM」構築の実験を行いました。その結果は極めて良好で、セキュアな環境下で高度な専門知を瞬時に引き出す手応えを感じております。この革新的な利便性と効率性を全社で共有すべく、まずは幹部層から積極的にこれらのデバイスとAI 環境を活用し、組織全体のDX を牽引していくよう促しているところです。
読者の皆様におかれましても、日々の業務の中で判断に迷う案件がございましたら、まずはAIツールを使って、論点を整理されることをお勧めいたします。ただし、その結果をどのように判断するかは、最終的には人に委ねられています。AIの回答には限界があり、特に複雑な法解釈や安全基準の判断にはプロの知見が不可欠です。AI との対話で少しでも「疑念」や「不確かさ」が残る案件がございましたら、ぜひお気軽にコスモスへお問い合わせください。AIのスピード感と、当社の確かな専門知を融合させ、最適な解決策をご提示します。
最後に、私のもう一つのライフワークである日本ミツバチの養蜂についてご報告します。近隣にメガソーラー施設が完成した影響か、自然界の営みに変化が見られます。残念ながら、現時点では分峰群(ぶんぽうぐん)の捕獲には至っておりません。自然相手の試みは、最新技術のように思い通りにはいかないものですが、その「待つ時間」もまた、生命の神秘に触れる貴重なひとときです。自然への畏敬の念を忘れず、心豊かな5月を過ごしてまいりましょう。

