桜の便りも聞こえてきましたが、皆様はいかがお過ごしですか?
米国の新大統領の打ち出すいろいろな政策は、日本経済はもちろん、世界経済にも非常に悪い影響を与えるのではという懸念があります。世界が繁栄し、戦争のない世界へと進めるような施策をとっていただきたいと願う今日この頃です。

コスモスは、お客様に喜んでいただけるサービスを提供することを目標に、社内スタッフの教育や設備を整えてきましたが、“ISO 31000: 2018 (JIS Q 31000: 2019) リスクアセスメントの解説と適用ガイド”の“図 1―原則、枠組み及びプロセス”にある人的及び文化的要因(箇条3. 原則のh))の観点から、もう一度社内のシステムを見直す必要があると強く感じています。
当社の品質マネジメントシステムは、何回か監督省庁の監査を受けながら改善を進めてきて、ほぼ固まりつつああります。そのシステムをトップの意向で勝手に変更することはできません。そのため、あくまでも改良案として所管の監督省庁に申請、承認が必要となり、実際に運用を開始するまで非常に時間がかかってしまいます。その時間があまりに長いと別の改良点が出てくる場合もありますので、良い方向にシステムを改良することが非常に難しくなる可能性があります。そのようなジレンマ的なマネジメントから脱却するため、新たに副社長、部長2名、課長1名を任命しました。

私は、有限会社エーペックス・インターナショナル(現在のULジャパン)で約7年間、製品安全業界で働き、その経験を基に 1987年に当社を設立しました。皆様のご支持を受けてここまで成長させていただきました。途中、経済産業省から行政処分を受けたこともありますが、最近は、経済産業省の多くの方々の当社への見方が変わったと感じています。試買試験業務に復帰するようにとのお声も頂戴しました。しかし、JIS規格のIEC規格への整合化の途中で復帰するのは、以前の電気用品取締法による規格判断が私の判断と少し違っており、復帰しても判断ミスを引き起こす可能性もあります。そのため、JIS規格のIEC規格への完全な整合化が完了してから、副社長の判断に委ねようと考えています。

さて、最初に少し触れた、米国による関税引き上げが日本に適用されなければよいのですが、予断を許さない状況です。今後お客様にも多大の負担が生じてくるとことが予想され、また、昔のように何十万台も生産する製品が少なくなってきました。そこで当社は、お客様と“作業の分担で費用を低減”できるようなシステムを構築できないか検討中です。当社の技術者の教育を受け、当社のCBスキームのカテゴリの規格に関して当社が認めた“技術者が実施し、提出した構造・試験レポートを弊社のレポートの一部に採用し、その分のお客様のコストを低減するシステム”です。具体的な内容はまたの機会に紹介できればと思います。

さて、天候が少し不安定ですが、まもなく日本蜜蜂の分蜂が始まります。苦手なあの“長い”生き物も冬眠から覚めて活動を始めますが、巣箱を数箱用意して、蜜蜂が入居してくれることを期待したいと思います。