北日本を中心とした各県でクマの出没、被害が報告されています。本来人間は動物と共存すべきだと思うのですが、こんなにもたくさんの被害者が出ると、環境を大きく変えてしまった人間にも原因があるとまずは自覚すべきだと思います。しかし、身勝手にもクマが悪いとなり、駆除の方向に進んでいるようです。自宅のある三重県度会町にもクマが出た形跡があるとして、クマ注意報が出てしまいました。私の趣味のニホンミツバチの巣の蜜がクマを呼ぶおそれもあります。本来いち早く巣を処分すべきですが、ニホンミツバチを追い出して蜜をすべて容器に入れることのできない私は、クマが来るなら来いで、巣箱はそのままにしています。

皆様のおかげで、電気用品安全法での登録検査機関に復帰させていただき、またIECEE CBスキームでの国内認証機関(NCB)にもなることができました。今年の6月16日には日本産業標準調査会基本政策部会から”新たな基準認証政策の展開―日本型標準加速化モデル2025―“が公表されたこともあり、少し当社に追い風が吹いてきたかなという気持ちです。各種委員会に参加して先輩方のご意見を直接拝聴する、また質問させていただく機会も多くなりました。その中で電気用品安全法の改正についてしばしば話題になっていますので、今回はそれについて私の意見を述べようと思います。

経済産業省は、2028年を目標に電気用品安全法の技術基準の体系に関して、現行の別表第八(旧省令1項基準)を段階的に廃止し、IEC規格ベースの整合規格へ全面移行し、別表第十二(IEC準拠)へ統一中ですが、企業の皆様にとっては、電気用品安全法が改正されるまで、設計・開発時に従来の規格を使うのか、または新しいIEC規格ベースにするのか悩ましいところだと思います。私は設計段階でIEC設計を採用することで、将来の再評価や再設計コストを低減できると考えていますので、設計者の皆様へは、新規開発製品は現行法だけでなく、IEC 0335/JIS C9335シリーズに基づいた安全設計を先取りして進めるべきと提言します。別表第八と第十二の違いについては、当社の専門技術者にお問い合わせください。

当社の創立から38年間、私達の関与している電気製品で死亡事故やリコールなどを生じることのなかった経験をもとに、どのようなご質問でも原則としてお受けします。その際に“コンサルティング”という用語を私たちは以下のように定義していますのでご理解ください。

  1. “コンサルティング”は、当社への認証申請対象製品について、適用規格への適合に必要となる対応方法を助言する行為を指します。
  2. 他機関に申請する製品の規格に対する対応などの相談は、技術相談として対応します。
  3. 当社の目視評価における不適合判定に対してお客様から異議申し立てがあった場合、お客様がご理解いただけるまで不適合となった理由を説明させていただきます。

趣味の養蜂ですが、通常11月末ごろにはオオスズメバチの襲来はなくなるのですが、今年は12月に入った今でも襲来してニホンミツバチを食べに来ています。人間のできるサポートは巣門を狭くして大雀蜂が入らないようにするくらいです。自然の掟としてニホンミツバチが自ら防御することを願っていますが、このまま襲来を乗り切ってくれるものと期待しています。