本年7月10日付け、同月30日より有効にてNFPA79※ 2012年版が発表及び発行されました。

※NFPA79 Electrical Standard for Industrial Machinery(産業機械の電気規格)
米国にて使用される産業機械の電気機器についてを取扱う米国国家規格。
米国にて使用される産業機械はこのNFPA79規格に従う設計が
一般的に求められます。

このNFPA79規格は、これまで2007年版が最新規格となっていましたが
今回の2012年版発行に伴い2011年7月30日以降の本版が以前の版に替わる
最新となっています。

今回の改訂では表現の変更までの細かな部分までを含めると156箇所での
内容が変更となっています。
尚、主な改訂ポイントとしては以下の様なものがあります。

1.構造用部材を用いた保護接地接続について
 以前の版までは、機械の構造部材が保護接地の導通確保の為の部材として
 記載されていましたが、改訂により保護接地接続の導通部材は導体のみへ
 変更となっています。 このことより構造を介した保護接地接続では無く導体
 (殆どの場合電線)を用いた確実な保護接地接続の実施が必要となります。

2.電線電流容量選定に90℃定格での考慮値が追加
 これまで90℃定格の電線の許容電流容量については表12.5.1の
 75℃定格での数値を用いることとなっていましたが、より高い温度定格での
 高い電流容量値が反映されるものとなっています。
 また、特殊な電線で更に高い温度定格を持つ場合の判断基準として
 NFPA70の310.15項に基づく決定が追記されています。

3.AWM電線の使用について
 基本的に認められていなかったAWM(Appliance Wiring Material)電線の
 使用について、一定の要件を満たすことで使用することが可能となりました。

4.19項サーボ駆動装置及びモーター項での導体電流容量について
 サーボ駆動装置への給電回路導体電流容量について前版での
 要求値125%から115%以上への変更及びモーター給電回路導体電流容量に
 ついても前版125%要求から115%以上への規定値変更が実施となっています。

これらのことより、今後米国向けに製作される産業機械については
NFPA79 2012Editionでの対応が必要となります。

弊社ではこのNFPA79規格をはじめ産業機械の安全に係る
各国規制等への適合について規格の調査や規格要求解説、設計段階での
書面検証や完成装置での適合性評価、各国機関への申請代行や
技術相談など様々な形での技術支援を実施させて頂くことが
可能となっておりますので、NFPA79をはじめ産業機械の安全に係る
規制等でその対応に御不明な点等をお持ちでしたら
是非一度御相談頂ければ幸いです。

以上についてのお問合せは、松阪事業所 産業機械課 又は営業本部までお問い合わせください。